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 ナクソス島のアリアドネ 

John F. Kennedy Center for the Performing Arts  誕生日旅行ということで、締めはやっぱり音楽鑑賞!?

  ホテルがケネディ芸術センターに程近かったので、
  夜に行ってみようと計画していました。
  旅行前、日程を調べると、当日の公演プログラムは、
  オペラ 『ナクソス島のアリアドネ』。
  リヒャルト・シュトラウスのオペラだそうで。
  それまでよく・・・いや正直、知らなかった作品。
  しかも、ドイツ語で歌われる中、英語の字幕。
  うーん、全然わからないかも。とも思いました。が、
  こんな機会でもないと、この先自ら選んで見ることも
  なさそうなので、数少ない生オペラ鑑賞経験の中、
  『サロメ』に続いて、R. シュトラウス2作目鑑賞です。

オペラ 『ナクソス島のアリアドネ』 を知らない人も多いと思うので、今回ここは感想ではなく、
わたしなりの解釈で、あらすじを。ちょっと違うところもありそうですが。 簡単にいってみます。

   ♪          ♪          ♪          ♪          ♪

≪第一幕≫
はじまりは、とある伯爵の邸宅。 上流階級の方達が集まって、パーティーが開かれる予定。
料理人たちは御馳走の用意。パーティーでは、オペラ・セリア「ナスソス島のアリアドネ」が上演
されることになっていて、作曲家や出演者たちは、あーでもないこーでもないと慌ただしく準備中。

そこに知らせが。ギリシア神話題材の真面目なオペラ「ナクソス島のアリアドネ」のあとに、
「浮気なツェルビネッタと4人の恋人たち」という低俗な喜劇が上演されると。
準備中の作曲家は、そんなことがあってたまるか、ぶち壊しだ!と憤慨し、絶望する。
一方、喜劇団も、私達を見る前にお客さんが暗くなっちゃうじゃないと、不満の様子。


はじめからちょっと驚きました。作曲家が女性だったのです。いや、作曲家は男性。歌い手が女性。
要するに、男装したアルトなんですね。R. シュトラウスの思惑はいかに?

オペラチームと喜劇チームで対立してしまうが、両者なんとか落ち着きを取り戻し、お互いに
いざ本番となれたところに、主催者である伯爵から、再度とんでもない指令が下ってしまう。

それは・・・、オペラ「ナクソス島のアリアドネ」と低俗喜劇「浮気なツェルビネッタ」2つの劇を
同時進行で行え! というもの。同じ舞台で、ひとつの物語として上演しろ、と。

持ち直したように見えていたオペラの作曲家は驚き、再び深く絶望してしまう。
ナクソス島は無人島で、精霊しかいないのに、あんなアホたちが出てきたら、台無しだ、と。


客席一同、ここで大笑いしました。オペラの世界にも、大笑いなんてあったのですね。

喜劇団たちには、無人島なんて辛気臭い。私達と明るくいこうよ。どんなことにも合わせるよ~。
ツェルビネッタはアドリブの天才だから。なんて言われ、他の関係者にも宥められ、説得され、
ツェルビネッタ本人には魅了されてしまい、結局作曲家と彼女は恋にまで発展。
簡単ねぇ。

こうしてついに、2つ同時進行の「ナクソス島のアリアドネと愉快な仲間たち」は幕を開けるのだった。


≪第二幕≫
劇中劇のはじまり。
ナクソス島で独り悲しみに暮れるアリアドネ。なぜって、失恋してしまったから。
オペラでは特に説明はないけれど、アリアドネはギリシャ神話に出てくる王女様。
駆け落ちしたテセウスに、ナクソス島に置いてけぼりにされたアリアドネは、
「裏切られたー。私死にそう。つか、無人島だし、死ぬしかないわー。」と、泣いている様子。

・・・とそこに、無人島なのになぜか居る、陽気で魅力的な女性ツェルビネッタと、
その恋人たち4人(ハルレキン、ブリゲルラ、トルファルディン、スカラムーチョ)がやってくる。


島だから海は舟で移動なんだろうけれど、グランドピアノの上に乗って来るという演出でした。

アリアドネを元気づけるために、すぐ近くで歌ったり、踊ったりおどけて騒いでみせるけれど、
彼女は全くの無視。それでは、私が!と歌うは、ツェルビネッタ。


この超絶技巧アリア、素晴らしい。無反応のアリアドネが信じられないくらいでした。
でも、終わっても拍手できません。なぜなら、すぐ次の歌が始まってしまうから。

アリアドネは歌は無視して、洞窟の中に姿を消す。
こうして舞台上には喜劇団の5人のみとなり、男4人でツェルビネッタを口説き始める。


ここでもすごい超絶技巧のはずなのに、それを感じさせない歌い手さんが素晴らしかったです。
おかしくて笑えるし、歌はすごいし、さすが(?)低俗喜劇「浮気なツェルビネッタと4人の恋人たち」。

そんなこんなで、見事ハルレキンがツェルビネッタのハートを射止めて、二人はラブラブに。
その後はオペラになって、アリアドネとバッカスが出会い、二人で愛を確かめ合うようにして、
なんだか、ハッピーエンドなのね?と、幕が閉じる。めでたし、めでたし。
    (超いいかげん、完。)

   ♪          ♪          ♪          ♪          ♪

いや~、面白かったです。
オペラの概念を覆すような、今までわたしが知っていたオペラとは、違うものでした。
途中笑ってしまうし、聴かせる歌のあとも拍手ができないほどに、ノンストップ・オペラ。
結局誰が主役なのかは、よくわからないオペラでしたが、やはりツェルビネッタがスゴイ。
小編成ながら、R. シュトラウスのわたしの好きな和音も健在で、音楽も楽しめました。

John F. Kennedy Center for the Performing Arts  ジョン・F・ケネディさん。

ケネディ・センター(ワシントン国立オペラ)も、ドミンゴさん総監修とは知りませんでした。
5000円以下でオペラが観られるなんて、日本も是非とも見習ってください。切に願います。

     *          *          *
WASHINGTON NATIONAL OPERA    Plácido Domingo General Director presents
Ariadne auf Naxos  by Richard Strauss / Libretto by Hugo von Hofmannsthal
Washington National Opera Orchestra Conductor: Andreas Delfs
[ 2009/11/05 10:02 ] 感想 | TRACKBACK:0 | COMMENT:0

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